食器棚を探す時に、サイズをキッチリ測るのは重要なのですが、横幅ばかりを気にしている人がいます。食器棚選びでは、高さを決める事もとても大切なので、その時の注意点を考えてみます。
食器棚の高さはどうしたら良い?
食器棚を選ぶ時に考えないといけないのは、
- 高くする
- 低くする
のどちらかです。
こういうと当たり前だと思うかもしれませんが、食器棚が高い、低いによって、それぞれの利点があるので、その事をふまえた上で食器棚の高さを決める必要があります。
食器棚を高くする!
食器棚の高さを高くすることの利点としては、次のものがあります。
収納量が増える!
これが最も単純なメリットで、このために出来るだけ背の高い食器棚を探している人も多いでしょう。
家の作りが昔と比べて変わってくると同時に、天井の高さも高くなってきているので(平均では2.4mといわれています)、各メーカーが作る食器棚の高さも高くなってきて、2mを超える高さの食器棚も普通になってきてきます。
高ければ高いほど、当然入る容量は増えるので、何かと物が多い(増える)キッチンでは、背の高い物を探している人が多い1番の理由です。
スッキリさせる
天井の高さが、2.4mあるからといって、その位の高さの食器棚は、なかなかありません。なぜなら、食器棚はだいたい2つに分かれるのですが、それでも、そのサイズだとお部屋に入れる事が無理な場合が多いからです。
また、そこまでの高さの食器棚を探している人がほとんど、という訳でもないので、メーカー側では効率が悪くあまり作りません。
そこで、メーカー側としても効率よく、天井位の高さの食器棚を探しているお客さんの要望を満たす方法が、上置きです。
「食器棚に上置きは必要?」にも書いてますが、上置きを付ける事による利点は、収納量が増える事に加え、食器棚の上に物を置かなくなったり、段差が無くなることなどによって見た目がスッキリする、という事です。
また見た目のスッキリさだけなら、フィラーを付けるという手もあります。フィラーとは、収納ではなくただの箱で、食器棚と天井の間を埋めるためのものです。耐震の役目を果たすものもあり、費用は上置きよりも安く済みます。
食器棚を低くする!
逆に収納が減るのに、あえて低い食器棚を選ぶ人もいます。もちろん、それしか置けない(天井に段差があるなど)という事もありますが、食器棚を低くする事の利点としては、次のような物があります。
部屋を広く見せる!
食器棚の横幅と奥行が同じであれば、当然、部屋の広さは変わらないのですが、家具は高さが低ければ低いほど、部屋が広く見えます。
上置きやフィラーを付けるとスッキリはするのですが、圧迫感が出てしまうのです。それを避ける為に、高さの低い食器棚を選ぶ、という選択もあります。
使いやすい!
先程も言いましたが、最近の食器棚は2mを超えるものも多く、特に女性では上の方は届きません。
もちろん普段あまり使わない物を、上の段に収納しておけば良いのですが、そうせずに、物を減らして収納するものを少なくし、低いサイズにする事で、食器棚の全ての場所を、使い勝手の良いものにする事ができます。
食器棚に限らず、
- タンス
- ソファー
- テーブル
- ベッド
どんな家具を置いても出来るだけ、床や壁や天井が多く見えるようにする事が、お部屋を広くゆったり見せるコツです。
パモウナの食器棚の高さと注意点!
パモウナはシリーズによって高さが異なっています。食器棚本体の高さでは、
- 最も低いものが、QFシリーズの178㎝
- 最も高いものは、 OC/KC、ELシリーズの222㎝
となっています。
上置きは、受注生産のものであれば、21~60㎝まで対応できます。また、フィラーも受注生産であります。
注意点
パモウナに限ったことではないのですが、食器棚はたいていの場合、2つに分かれていて、現場で重ね合わせます。食器棚の下台には、ピンや木のダボなどを、固定するために差し込むので、重ねる時にその出っ張りの高さ分、食器棚の実寸より余分に、天井の高さが必要になります。
パモウナの場合は、重ね合わせるのに約4.5㎝必要となっています。
またパモウナの高さをカタログなどで見る場合、実際には3㎜程の板が底に付いているので、書かれているサイズにプラス3㎜する必要があります。