食器棚は安い買い物ではないので、長く使いたいもの。食器棚を購入するときに、丈夫かどうかをみるために確認するポイントをあげてみます。
食器棚が丈夫かどうかはココを見よう!
完成品かどうか
まずホームセンターなどで見かける、組立式の食器棚(イケアも基本的に組立式)と、家具屋さんにおいてある、完成品の食器棚では、いうまでもないですが、完成している食器棚の方が丈夫です。
しかも圧倒的に丈夫です。
組立式の食器棚は、簡単に組み立てられるように、そして安い価格になるように、補強やねじなど、材料自体が少なくなっています。材料が少なければ、強度を高める事も出来ないので、完成品の食器棚の方が丈夫なのは、当然です。
値段で比べる
組立式の食器棚は、安くするために丈夫ではない、と書きましたが、家具が丈夫かどうかは、基本的には価格に比例します。
当たり前の事と思うかもしれませんが、特に家具は、洋服などと違いブランドというものがあまりなく、価格は商品を作るための費用に直結しています。つまり、値段が高ければそれだけ材料などをたくさん使っているので、造りが丈夫になっていきます。
全体の構造
例えば、食器棚の右側の面に立って、側面の上の角を斜め上に押してみてください。安い食器棚では、簡単にひずみます。(正面から見ると、長方形がひし形のようになります)
つまり、四角い家具をその形で留めておくための、補強材などが少ない、という事です。もちろん普段使用していて、いきなり崩れ落ちる、なんて事はありませんが、長い間使っていると、そんな歪みが扉や引き出しの閉まりを悪くさせたりします。
引き出し
食器棚の中で最も壊れやすいものの1つが引き出しです。引き出しで丈夫かどうかを見る所は、
- 底の板
- レール
- 前の板
です。
底の板
最近では食器棚の下台が引き出しになっているものが増え、引き出しに多くの食器を入れる事が増えています。食器は重ねるとなかなかの重さになるので、底の板の厚みは厚ければ厚いほど良いといえます。
メーカーによっては、1.5㎝の厚みをとっている場合もあります。引き出しは簡単にはずせないので、店員さんに聞いて確認してみましょう。
レール
引き出しには、たいていスムーズに出し入れするためにレールがついていますが、重いものを入れていていると、レールによっては曲がる、とれるなどによって壊れる場合があります。
レールにも色々種類がありますが、1番弱いのが、白い塗装のされたレールに、プラスチックなどのコマが付いたものです。このレールが付いた引き出しに、たくさんの食器を入れるのはやめましょう。
それなりに強度があるものでは、3段スライドレールといわれる、スチールでできたレールで、引き出しを最後まで出せるようになっているものです。耐過重は、レールにもよるので一概にいえませんが、それなりの重さまで大丈夫です。
最近では、多くの引き出しに、サイレントシステムなどと呼ばれる、自動で静かに閉まるレールが使用されていますが、新しいからといって、強度不足のものもあるので、注意が必要です。
引き出しとレールが一体型のもの(引き出しの側面がそのままレールになったようなもの)は、かなりの強度、耐過重があります。
前の板
食器棚で価格の安いものの場合、引き出しの前板が外れてしまう、ということがあります。毎日本体とバンバン当たる部分なので、しっかりしていないと外れてしまうのです。
確認方法としては、前板の部分が二重になっていれば安心です。(よっぽど安いもの以外は大丈夫だと思いますが)
その他には、
- 家電を置く部分の天板の素材が、傷や熱に強いか
- 引き出しの表面材が水や汚れに強いか
- 扉のガラスが、割れたときに飛び散らないようにシートが貼られているか
などをチェックしましょう。
これらは見ただけでは分からない場合が多いので、悩んでいる商品があれば、店員さんに、「これとこれなら、天板はどちらが傷に強いですか?」など聞いてみてください。