食器棚には下台が、ゴミ箱を収納するスペースになっているタイプがありますが、使い勝手はどうなのでしょう。ゴミ箱の置場所と一緒に考えてみます。
ゴミ箱を食器棚に収納するメリット・デメリット
キッチンでのゴミ箱をどうするかは、家庭によって色々と分れます。分別をどこまでしないといけないかが、住んでいる場所によって違ってくるので、置かないといけないゴミ箱の数が変わってくるのも理由の1つでしょう。
そんな中、食器棚、あるいはシステムキッチンにゴミ箱(専用の別売りのものが用意されている場合が多い)を置くスペースが確保されているものがあります。
ゴミ箱を置けるワゴンや引き出しが付いていて、中に1~3個程度のゴミ箱が収納できるようになっています。これらのメリット、デメリットには次のような点が考えられます。
ゴミ箱収納のメリット
ゴミ箱を隠せる
まずゴミ箱が目につかない、というのが最大の利点としてあげられるでしょう。またゴミ箱を隠せる事によって得られる効果として、キッチンをスッキリと見せる事ができる点です。
どうしても高さや色、材質の違うものを置いていると、ごちゃごちゃして部屋を狭く見せてしまいます。仮に食器棚の横にゴミ箱を置けるだけのすき間があったとしても、そこに何も置かずに壁が見えていることで、部屋が広く感じられます。
ゴミ箱のすべてが隠れず、上の部分が見えているようなタイプもありますが、それでも大部分は隠れているので、ゴミ箱の色を食器棚に合わせる事で、広く見せる効果はあります。
効率よく収納できる
食器棚やシステムキッチンに付属されたゴミ箱やそのスペースは、それ用に作られているので、当然ピッタリとはまり、スペースの無駄がありません。キッチンでは少しのスペースでも貴重なので、サイズがピッタリなのは重要です。
ゴミ箱収納のデメリット
生ゴミには向いていない
食器棚の中にゴミ箱を収納できるタイプのデメリットといえば、これに尽きるでしょう。食器棚は基本的に、水分にとても弱いです。それは食器棚の材質が、木や合板などで出来ているからです。
キッチンで出てくるゴミは、その多くが生ゴミであり、水気を含んだものなので、そこに捨てるのには、向いていないのです。どうしてもカビなどを含めた汚れの付着が激しくなります。
木部がむき出しのものではなく、パモウナなどのように、引き出しの中はもちろん、内部の見えない所(引き出しを外したときに見える内側の面など)も仕上げされている物でないと、生ゴミを捨てるゴミ箱として利用するのは厳しいかもしれません。
他のゴミ箱の置き場所は?
では、ゴミ箱はどこに置けば良いのか、という話になりますが、もちろん普通にゴミ箱を置いても良いのですが、それ以外には次のような場所があります。
食器棚にゴミ箱を置くスペースがある
これは先程の、ゴミ箱を収納する為の引き出しなどではなく、食器棚やシステムキッチンに、置くためのスペースだけが空いてる場合です。これの良いところは、汚れに対しての掃除が楽な点で、ゴミ箱をどけて壁面を拭くだけで済みます。
欠点はゴミ箱が丸見えな所と、ゴミ箱によっては臭いが気になることがあります。
ゴミ箱収納カウンター
これは呼び方が色々あると思いますが、キッチンカウンターの形をしていて、中にゴミ箱が付いているものです。食器棚にゴミ箱を収納するスペースが無く、ただキッチンでゴミ箱が見えるのは嫌、という場合には良いでしょう。
ただし最低60~90㎝程のスペースを必要とするので、キッチンに余裕が無ければ難しいです。また生ゴミに関しては、食器棚同様の注意が必要です。利点としては、ゴミ箱を隠せることと、臭いを抑える事が出来る点です。
外に置く
これを言うと元も子もないのですが、我が家では、ベランダに置いています。やはり、衛生面と臭いが気になる、というのが理由です。
家の事情やゴミの分別によっても色々変わってくるとは思いますが、食器棚にゴミ箱を収納する場合には、水分に十分注意をしてください。