食器棚を探している人以外には、あまり馴染みのない言葉だと思いますが、食器棚にはフィラーというアイテムがあります。ここでは、フィラーがどんなものか、メリット、デメリットについてみていきます。
フィラーとはいったい何なのか!
フィラーという言葉は、もともと「埋めるもの」、「詰め物」などの意味がありますが、食器棚のフィラーも、まさにすき間を埋めるためのものです。食器棚を設置すると、たいていの場合、天井との間にすき間ができますが、その部分を埋めるのがフィラーなのです。
天井とのすき間を埋めるといえば上置きがありますが、上置きとは全くの別物です。上置きは、扉の付いた収納できる箱ですが、フィラーの場合、収納はできません。ただすき間を埋めるだけの、箱にもなっていない、板を組み合わせたものです。
フィラーのメリット
すっきりと見せられる
普通は食器棚と天井の間にはすき間があり、その部分が段差(へこみ)になります。それによって、ごちゃごちゃした印象を受けるのですが、フィラーを付けることによって、段差が無くなり見た目をスッキルさせる事ができます。
すき間が少なくても置ける
天井と食器棚のすき間が少ない場合、上置きは置けない事があります。低い上置きが少ないからです。ところがフィラーの場合、かなり狭いすき間からも設置することができます。ちなみにパモウナのフィラーでは、30㎜から対応できます。
地震対策になる
天井とのすき間が無くなることで、食器棚が倒れそうになっても、天井とつっかえて転倒を抑える事ができる場合があります。ただし、フィラーを付けると地震でも絶対に倒れない、という訳ではありません。
またフィラーによっては、別に転倒防止用の機能が付いたものもあり、(パモウナではフィラーの高さによって、2種類の転倒防止のための、天井を突っ張る器具が用意されています。)また、フィラーを付けることで、転倒防止の器具を隠す、というメリットもあります。
フィラーのデメリット
収納できない
上置きとは違い、その場所には物を収納できません。ただ食器棚の上というのは、空いていれば何か置いてしまいがちな場所で、見た目が悪く、地震の揺れで落ちてくることもあります。フィラーによって物を置けなくなる事は逆に良い点といえるかもしれません。
値段が高い
フィラーの作りとしては、言ってしまえば前面と側面を隠すだけの板を組み合わせただけです。ただしサイズに合わせて1つずつ受注生産なので、価格はそれなりにします。上置きと比べると安いけど、こんなものにこの値段!と思うかもしれません。ただ自分で同じ素材を用意する事は出来ないので、仕方ありません。
フィラーのある機種が少ない
そもそも食器棚のアイテムとしてフィラーを用意しているメーカーさんは非常に少なく、フィラーを付けたければ、メーカーが限られます。
圧迫感がでる
上置きやフィラーを設置して、見た目がスッキリするのは間違いないのですが、場合によっては、逆に圧迫感が出る場合があります。
圧迫感を感じるかどうかには、個人差があるので一概には言えませんが、食器棚の前のスペースが狭い場合などには、そのように感じやすくなると思います。
フィラーを扱っているメーカーが少ないので、目にすることはあまり無いかもしれませんが、パモウナなど、フィラーを付けられるメーカーの食器棚を検討しているなら、特に耐震のために検討してみる価値はあると思います。